砂壁に壁紙を貼る方法。ベニアを使う施工例

こんにちは。ハウスクリーニングのサンキューです。

今回は砂壁に壁紙を貼って賃貸物件をリフォームしたいという大家さんからのご依頼を受けて施工した方法をご紹介したいと思います。

今回の物件は戸建の築古物件で砂壁も劣化してボロボロになっておりました。

柱は事前に大家さんがペンキを塗りましたのでキレイです。

壁は場所によっては完全に剥がれ落ちてしまい、下地がむき出しになっています。

触るとポロポロと砂が落ちてきます。

このまま壁紙を貼ると当然ですが貼りつきません。

下地処理して壁紙を貼れる状態にしていきます。

方法としては全面にパテ処理を行う方法とベニアを貼る方法がありますが、今回はベニアを貼る方法で行っていきます。

まず最初にシーラーを塗る事によって砂壁を固めて下地を強化します。

使用するシーラーは定番のシーアップです。

塗り終えたらしっかりと乾燥させます。

乾燥を待つ間に下地として貼るベニアを採寸してカットしました。

使用するベニアは4ミリ厚以上をお勧めします。

理由は薄いベニア板では砂壁に貼り付ける際に使うボンドや壁紙を貼る際に使う糊などの水分で反り返ってしまう恐れがあるためです。

砂壁にカットしたベニアを貼り付けるのに使用したのは上の画像のボンドとタッカーです。

ボンドを塗り、乾燥するまでタッカーで仮止めする感じで貼っていきます。

本来ならば木工ボンドを使用すれば良いのですが、今回は使用したベニアが薄いために反り返りにくいフローリング用ボンドを使用しました。

ボンドはホームセンターなどで購入できます。

タッカーの打ち込みも多めにしてます。

ベニアが貼り終わった状態です。

このあとにタッカーを打ち込んだ箇所や隙間にパテをしていきます。

パテ処理をしなで壁紙を貼るとベニアのつなぎ目などが浮き出てきたりキレイに仕上がりません。

パテ処理が終わった状態です。

乾燥したら軽くサンダーをあてて平らにします。

これで下地は完成です。

ここまでやった状態で大家さんの希望で天井もペンキ塗りました。

そして壁紙を貼り終えた状態です。

部屋が明るくなった感じです。

元々は和室で畳でしたがフローリングに張り替えを行った事で大きく雰囲気が変わりました。

砂壁は趣があって和室には良いものですが、劣化してボロポロと砂が落ちてきたりカビ臭くなったりと維持管理が大変です。

良い状態に保つには定期的な塗替えが必要です。

しかし、この施工方法ならばDIYでも壁紙に貼り替えてしまう事も難しくありません。

自粛で在宅時間が増えた方などは挑戦されてみてはいかがでしょうか?